基礎知識
イレズミとは
ご存じかとは思いますが、イレズミとは針や刃物を用いて墨などの色素を定着させ、文様や文字、絵柄を描き出すことです。古くから身体装飾技術として用いられてきましたが、現在では美容用途としても用いられており、針の深度を浅くしたアートメイクなどが多く施されています。
しかし、軽い気持ちでファッションのように入れたイレズミが、就業の際など社会的に不利益を被ることがあります。銭湯や温泉などでよく見ますが、イレズミの入った方の利用は断られてしまうなどもありますよね。こうしたことから、美容外科ではレーザー治療や皮膚移植などによってイレズミの除去手術も行われています。
イレズミの歴史は古く、5300年前の古代人や2500年まえの王女のミイラにもイレズミとみられる文様が残っていそうです。日本の縄文時代に作られていた土偶にも古い時代のイレズミと思われる文様が残っています。古くからイレズミは利用されていたのですね。
イレズミをする目的としては、以下のような例を挙げられます。
■個体識別
イレズミは簡単には消えません。このため、古代から身分や所属を示す個体識別として使用されていたようです。アウシュビッツに収容されていた人々が、腕に収容者番号をイレズミされていた例を挙げることができます。また、このように強制的なもの以外の例もあり、戦国時代において雑兵が自らの氏名などを指にイレズミしていたということもあったようです。
■刑罰
罪を犯した者に対してイレズミを施す行為の例は古代中国の五刑に見られます。また、日本書紀にも宮廷で飼っていた鳥を噛み殺した犬の飼い主にイレズミをしたという記述があるようです。

